「君の名は。」とマーケティング分析
興行収入200億を超えて邦画歴代2位の座を手に入れた「君の名は。」ですが、この映画のマーケティング手法で最初からずっと気になることがありました。それがmovietisingマーケティングです。
・・・・・・・・・・何それ?
はい、そうですよね、聞き慣れないものだと思います。
ざっくり言いますと企業と映画のタイアップでブランド向上しようよと言ったものです。
公開初日、初めて「君の名は。」を観たとき(3回観てます)、ストーリーより気になったもの
・・・・・・・タキくん「南アルプスの天然水」飲み過ぎじゃない?
結構出てきますよね?気になって気になってしょうがなかったです。
集中できなくて、スポンサーなのはわかるけどもっと映画に配慮してよ!と思ったのですが、家に帰ってテレビつけると「サントリーの天然水」を「君の名は。」の主人公のタキくんとミツハがこれでもかと宣伝してるじゃありませんか。
君の名は。/ サントリー CM南アルプスの天然水『重なる想い』篇
やるなーサントリー
と思っていましたが実は恩恵もらったのは東宝じゃないのかなと思いました。
友達とテレビを見ていてこのCMが流れると、「君の名は。のCM多くね?」と言う友達が多いわ多いわ。いやこれサントリーのCMダカラネ・・・いや待てよ、これタイアップで相乗効果狙ってるんじゃ?でもサントリー影薄い・・・・
圧倒的にこのCMを観て君の名は。観に行こうかなーって思う人の方が多いと思います。ただ僕みたいに劇中で天然水に気が散った人はサントリーにも目が行くことでありましょう。それでも君の名は。の威力の方が大きいですね。
少し話が変わりますが、最近アニメーションやトヨタのドラえもん実写化のCMなど様々なアニメキャラとのコラボが増えていますよね。確かに頭に残りますよね。こちらは「企業の宣伝」という印象が強く、広告会社側からすれば成功ですね。
企業と映画宣伝のバランスってなかなか難しいものだなあと感じました。僕は今回のサントリー南アルプスの天然水のCMは映画宣伝の色が濃かったなと思います。実はハリウッドではmovietisingマーケティングが当然の手法となっているそうです。日本の広告会社や映画配給会社の方々もうまく活用してほしいものですね。
海外事例
http://www.elcomercio.com/tendencias/entretenimiento/movietising-concepto-nuevo-de-publicidad.html